カレイドスター 雑感

03 03, 2013 | Posted in アニメ | Thema アニメ・コミック » アニメ

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 前期を見て、かなり間が空いてから2期を視聴してみました。アニメの内容があまりにもすばらしかったため、感想を書いてみました。以下、項目別に。

・勇気の種がたくさん
 この作品を見ていると、自分もやる気になってくる。しぼんでしまったパッションという炎が再び湧き上がってくるような気がするのです。
 本作は、そらが真のカレイドステージのスターを目指していくサクセスストーリーです。ですが、作中で、どうせ最後にはうまくいくんだろう、といった予定調和な感じは一切しませんでした。作中、主人公はじめ、彼女を取り巻く登場人物は、何度も困難に巻き込まれ、難題を突きつけられ、時には絶望します。そもそも、そらからして、生みの親を亡くしていたり、他の人物にも、相応の暗い過去があります。単なる生ぬるいサクセスストーリーではないのです。暗い過去、困難を乗り越える様。これこそが、このアニメの醍醐味であることは間違いないでしょう。

 見ていると、自分もカレイドスターというアニメの観客になっている。そらを応援し、自分も頑張りたいと思わせてくれる。そんな素敵な作品です。


・窪田ミナさんの音楽
 もし、この作品に窪田ミナさんの音楽がなければ、ここまでの感動は得られなかったのかもしれません。私がこのアニメを見て涙した場面には、常に彼女の音楽がありました。
 荒々しく燃え、演技を盛り立て、ときに儚い楽曲郡は見るものの涙を誘います。おそらく、サウンドトラックを聴いたら、音楽だけで泣いてしまうかもしれません。
 そうなのです、このアニメには、商業化されているサウンドトラックがありません。すべて、DVDの特典となっています。放送から、かなり時間がたっておりますので、簡単には手に入れることができません。それが、残念でならないのです。

 もし、後にブルーレイが発売されることになって、サントラもついていれば、どんなに高くても買ってしまうかと思います。続編も匂わせる終わり方でしたし、なによりもこれで終わってしまってはもったいない作品だと思っています。


・優しさに満ちた人々
 特に2期なんですが、なんなんだこいつらは! と叫んでしまいたくなる登場人物が登場します。しかし、彼らは悪役ではあっても、決して悪人ではありません。それぞれが暗い過去や想いを背負って、故に性格を曲げてしまう。そんな、人として当然のいきさつを持っているのです。決して、製作者の人形、ロボットではない。各々が、一人の人間として、活き活きと描かれている。それが、この作品の魅力のひとつに違いありません。
 思えば、これは佐藤純一作品の共通項かもしれませんね。『ARIA』や『たまゆら』でも、芯からの悪人が登場したのを見たことがありません。
 見たものすべてが、優しい気持ちになれる。そんな力を持った作品を、知らない人がいる。そのことが、もったいないなと思うくらいに、没頭してしまいました。



 やる気を失ったときや、自分の夢を見失った時、この作品を見ればきっとやる気がでる。そんな魔法のような作品。私の見てきた中で最も感動させられた作品かもしれません。
 それにしても吉田玲子さんの脚本って、本当に良いですよね。有名な『けいおん!』しかり、現在進行中のアニメ『ガールズ&パンツァー』、『たまこまーけっと』でも、彼女が担当しています。優しさにあふれた、そんな作品が私にとって憧れでもあるほどです。
 良い作品に出会った時にいつも思うのが、いつか忘れてしまわれるかもしれないという恐れです。過去にDVDが販売され、一部ではまだ買えるみたいなのですが、やはり垣根が高いですよね。ただ、北米版DVDで安価に手に入るので、そちらで購入するのも手かもしれません。アニメ本編だけでも、至高のものですので。


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ビビッドレッド・オペレーション 2話までの雑感

01 23, 2013 | Posted in アニメ | Thema アニメ・コミック » アニメ

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 今回は久しぶりにアニメの感想となります。他にも語りたい作品が多々あるので、いずれ語っていけたらな、と思います。アニメって、いい作品であればあるほど、展開であったり、見せ方であったりが、見ていてとてもよく分かるものです。作品を見ることは、どんな媒体であっても、作品を作る糧になるのかなと思って見ています。と、いきなり余談、失礼しました。

 紹介するのは現在放送中のアニメ『ビビッドレッド・オペレーション』という作品です。監督が『ストライクウィッチーズ』と同じであることからも、期待して見始めたものとなります。twitterで自分のタイムラインを見る限り、概ね好評のようですが(百合好きにはたまらない作品なので当然といえば当然)、私の感想には結構酷評が入っていますので、見る際はご了承ください。ネタバレも注意。

 なお、本作品は、ニコニコ動画で無料で視聴ができますので気になる方は、是非。酷評ありとはいえ、見ている私自身、かなり楽しめている作品でありますゆえ。


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たまゆら~hitotose~ 八話 雑感

11 23, 2011 | Posted in アニメ | Thema アニメ・コミック » たまゆら

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 今週末は私用があるので、更新はお休みさせていただきます。また、現在連載中の作品も、完成度を高めるため、今しばらく時間を取って推敲したいので。

 さて、今回は『たまゆら~hitotose~』の感想を。最新話はこちらより視聴できます。もう感想書かねばならぬお話となったので、第8話のみを重点的に。


 みそのさん登場。みそのさん登場です。大事なことなので二回言いました。
 たまゆらは今傑作足りえました。ただひとつ重要な要素が今補完しました。って、なんで私こんなに興奮してるんだっ!
 いやぁ、ちもさんの先輩のみそのさん、いい味出してますねぇ。是非ともレギュラーになってほしいものです。あと数話しかありませんが……。

 『たまゆら』は志保美さんこそがいてこその作品です。この作品が最も伝えたいこと。それっていつも志保美さんから伝わってくるんですよ。OVAの2話のときもそうでした。
 自分の将来とか、大事なものを見失わなければ、どんな道を歩いたって大丈夫。そんな勇気さえもらえる素晴らしいお話でした。
 箸休めのお話が続いていたころは、ちょっと大丈夫かなと不安を覚えていたのですが、杞憂でしたね。決してみそのさんが登場したから評価してるってわけじゃありませんよ。

 変わるもの、変わらないもの、なんであれ自分の心の拠り所とでもいいましょうか、それに気づけたら、今が少しでも楽しくなるのだと思います。
 行き先のない切符。その意味が示された話でもありましたね。夢が終着駅ではない。自分で決めて路線を変更して、走っていく。そこに決まった行き先はなくてもいい。
 芯のある作品って、どうしてこう心に響くものがあるのでしょうか。


 以下ひとりごと。
 みそのさん主人公で一作書いてみたいなぁ。



たまゆら~hitotose~ 一話 雑感

10 08, 2011 | Posted in アニメ | Thema アニメ・コミック » たまゆら

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 ついにはじまりました、テレビアニメ『たまゆら~hitotose~』。現在こちらのサイトで、OVAの全話と、テレビアニメの一話が配信中です。OVAの分は、明日までの配信なので、気になる方はお早めに。

 さて、早速ですが一話を見た雑感をば。感想書くってことは、それほど素晴らしい内容だった(少なくとも私にとって)ということです。見ていて安心できる面白さ、というよりも温かさ。OVAで感じられた、作り手の優しい気持ちが、こちらまで伝わってくる、そんな素敵な物語。要約すると、そんなところでしょうかね。佐藤順一監督であれば、問題なく最終話まで崩れることなく、描いてくれるでしょう。

 以下、視聴したことを前提とした感想となります。
 一話で描かれていたのは、楓の竹原に来る前のお話。恐らくOVAを見たことを前提としたお話だったと思われます。OVAをみてから、この一話をみることで感動もひとしお。テレビアニメにて登場した新キャラクターのちひろと、楓との交流が主な内容。

 それぞれの場面を回想するのもいまさらですので、ざっくりと。
 竹原を離れての日々、父のことを思い出すたびに、落涙するちひろからは、深い絆が感じられて、百合好きには感じるものが多々あったのではないでしょうか。
 転校することになって、渡された写真ケースと、行き先のない切符を容れるための切符いれ。OVAを見てる身としてはハッとさせられる場面でした。繰り替えし、あの4話を再配信してるのを見てると、やはり見たことが前提でつくられてるんだなって感じられます。そして、それが上手くはまっているとも。

 一話の主題を私は『郷愁』と受け取りました。特に竹原に向かう場面がそう感じさせるのです。幼い頃と重ね合わせて思い出すところなどは、なんだか自分がもうひとつの故郷に帰るような感覚を覚えました。
 これと関連して、OPとEDなど音楽の使い方が、ほんと上手いなと感服しました。OPの『おかえりなさい』、EDの『神様のいたずら』。本編を見てもらえばわかります。この二曲が、タイトルが、この一話のためであることを。おそらく一話のみならず、『たまゆら~hitotose~』における主題でもあるのかな、と想像できます。楓が竹原で電車を降りる場面、EDの歌詞にあわせた"おかえりなさい"の文字には、思わずほろり。
 もちろん、BGMも雰囲気にぴったりの良曲ぞろい。音楽と絵がいいアニメ、ってそれだけでも見入ってしまいます。それで写真を題材とした物語は。30分足らずの視聴時間が、贅沢な時間に感じられます。

 ちなみに、楓がりほさんの手紙と切符を受け取って、通学路を駆け降りる場面、なんだか『青い花』一話であきらが通学路を駆けていく場面を重ねてみてました。意外とオマージュだったりするのかも。

 まとめると、この作品に出会えてよかった。まだ始まったばかりなのですが、これほど不安がないアニメも珍しいと思います。

傑作SF眼鏡百合アニメ 電脳コイル配信中

10 01, 2011 | Posted in アニメ

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 今日は傑作、近未来SF眼鏡百合アニメ『電脳コイル』について。
 ブルーレイボックスはさすがに高くて手が出せませんが、大好きなことに偽りはありません。この至高のアニメがただいま無料配信中です。期間限定で、一週間は前半。後に後半が配信されるようですね。
 できればテレビで再放送して欲しいところですが、知らない方はこの機会にご覧になってはいかがでしょうか。
 私の中では、ヤサイサで完結してるとの位置づけですので、二期は設定をそのままに別のキャラクターでやって欲しかったりと、望んでいたりします。

 『電脳コイル』も、世界観だけ借りて書いたりとか、してみたいですね。ただ、用語についての理解が曖昧なので、まとめた設定集などがあればありがたいところ。と思ったら、公式に用語集あるみたいですね。
 うぅん、でも、もっと詳しく説明して欲しい気も……。アニメの公式ガイド集は、よく出版されるものですが、詳しい設定まで踏み込んだものって、なかなか見られない気がします。
 私のような二次創作を扱う者にとっては、各話のガイドとか、キャラクター紹介とか、ビジュアルとか、あまり重視してないんですよ。あれっ、私だけ?

 設定集が欲しいアニメとしては、他に『ARIA』、『ヨコハマ買い出し紀行』などですかねぇ。その点『テガミバチ』なんかは、巻末に詳解があって、是非ああいう読者サービスを増やしてもらいたいものです。

 と、主題がそれてしまいましたね。ただいま以下のページにて配信中の電脳コイル『電脳コイル』。是非御一見。
電脳コイル配信ページ


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