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二〇一三年 九月 読書記録

10 16, 2013 | Posted in 書評・読書記録

1 Comments
 最近更新が滞りがちですが、せめて読書記録くらいはまとめておこう、ということで久しぶりの読書メーターのまとめです。先月は、守り人シリーズ、十二国記の待望の新作を読み、これだけでも充実の月でした。ちなみに十二国記の過去のシリーズが、新装版で出ているらしいので買ってみようかどうか悩んでおります。陽子のデザインが、どうにもなじめなくて……。

 さて、今回読んだ中で、百合的にまずおすすめしておきたいのが、『安達としまむら』です。感想でも書いておりますが、とにかく百合好きのツボを的確に突いた精神安定剤ですので、ぜひぜひ一家に二冊(今のところは)。

 コミュニケーションが苦手なことを露呈する一作が混じっておりますが、実はこの本、コミュニケーションの本質をついた良著なのです。詳細に中身を紹介するよりも、パラパラと読んでいただければわかるのですが、とにかく重要なことは、自分の立ち位置をはっきりせずして、他の趣味あるいは思考のある人との関わりなくして本来のコミュニケーションとはとても言えないといったところでしょうか。本質を考えることの意義を思い出させてくれる本でした。

 これに関連して、『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』も日本人なら必読といえるほどの本でした。戦後、日本は自らの歴史における誇りを、あえて教えないという、他国からは考えられない教育を行ってきました。神道であったり、国の起こりであったり。この本を読んで、とにかく衝撃に思ったのは、日本人は心の内からじわじわと支配されているということに気づいたことです。服装、食生活、様々な行事……。このままいったら、日本は精神から滅ぼされてしまうのは想像に難くありません。

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2000ページ
ナイス数:51ナイス

コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)
読了日:9月5日 著者:押井守
流れ行く者: 守り人短編集 (新潮文庫)流れ行く者: 守り人短編集 (新潮文庫)感想
ラフラの話と、表題の『流れ行く者』が特に面白かった。アズノの賭事師として捧げた生涯を思うと胸が苦しくなるとともに、どこか憧れにも似た感慨を抱く。バルサの幼い頃の経験は、確かに本編のバルサを形作るに足るもので、単にかっこいいという印象だけでは済まされない、壮絶さがある。
読了日:9月7日 著者:上橋菜穂子
サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)
読了日:9月12日 著者:大崎梢
安達としまむら (2) (電撃文庫)安達としまむら (2) (電撃文庫)感想
どうだ! お前ら、こういう百合が好きなんだろう! という百合好きを標的にしてる感満々なお話しなのですが、百合好きのツボのど真ん中を突く凄まじい百合度合いに、両手を上げざるを得ませんでした。とにかく、可愛い百合だなぁ、と。今の段階ではという注釈付きではありますが。安達の愛がこれ以上重くなったらどうなるかと考えると、不安になります。それと、日野永藤の深すぎる関係も見どころでした。眼鏡百合好きとしては、今後の挿絵を期待する所です。
読了日:9月16日 著者:入間人間
丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)感想
これまでの多くは王の視点から語られてきたが、今巻の多くは、その外の視点から語られており、十二国記の世界に対する視点がより深くなること請け合いである。表題、丕緒の鳥は、ただただその描写の妙に酔い、小説なのに美しいという感想しか浮かばなかった。一番お気に入りの落照の獄は、人類の永遠の論点である法について。これは、死刑を存する日本の民として、一見の価値ありである。どの話も、ファンタジーでありながら、どこか人事には思えない深い意味があるように思えてならない。
読了日:9月25日 著者:小野不由美
日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書)日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書)感想
日本が世界に誇るべきことを、本来学べるはずの教科書で知れない事実に愕然しました。なるほど、日本人は心の中からじわじわと滅ぼされているのかもしれません。日本はどうして建国したの? この問に答えることが、日本のすごさを表すことになるのに、それを此の本を読むまで許されなかったことに憤りさえ感じました。なんだか急激に邪馬台国や卑弥呼に対する浪漫が激減したけど、文字から察するに当たり前のことだったのですね。
読了日:9月29日 著者:竹田恒泰
大空のサムライ(上) 死闘の果てに悔いなし (講談社プラスアルファ文庫)大空のサムライ(上) 死闘の果てに悔いなし (講談社プラスアルファ文庫)感想
『永遠の0』から、坂井三郎の名を知って読んでみました。零戦、そしてそれに搭乗するパイロット、なによりも坂井三郎の突出した強さは、開戦当初の日本の強さを裏付ける。圧倒的な強さを誇ったのは、何よりも索敵の早さだったのだと分かる。教科書的な史実では、人間はしばしばないがしろにされがちですが、戦記はやはり違う。空を飛んだ感動、人を殺した時に抱く感情。戦争に参加する誰もが、彼と似た感情を抱いていたと考えると、いろいろと感じる所がある。(某小説の主人公は、坂井三郎をかなり真似てることもわかったりする)
読了日:9月30日 著者:坂井三郎

読書メーター
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二〇一三年 四月 読書記録と百合姫に対するエトセトラ

05 02, 2013 | Posted in 書評・読書記録 | Thema 小説・文学 » 書評

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 最近この記事ばかりになっておりますが、現在書いている作品がゴールデンウィーク明けか、できればその前までに公開できると思いますので、お待ちくださいませ。
 さて、4月は過去4度目のインフルエンザにかかったこともあり、ある程度のまとまった時間を得、8冊読むことができました。

 『ニーナとうさぎと魔法の戦車』はとにもかくにも4巻ですね。『あまいゆびさき』も百合小説としての濃厚さは、近年の作品の中でも断トツのものでした。しかし、百合姫の売り方はいささか問題があるように思えます。というのも、本誌上であった挿絵は単行本になってからは皆無。しかも1500円という、なんとも手を出しづらい値段。漫画でさえ1000円と、ただでさえ高いのにこれですからね。作家の宮木あや子さんは、百合小説を書かれる方としても有名で、例えば普通の文庫で出したとしたら、もっと売れるはずでしょうに、残念でならないのです。
 話は変わりますが、百合姫の漫画作品は良作が多いことは多いのですが、短編ばかりで、どうしても物語が単調になってしまいます。値段も邪魔して、結局好きな作家さんの作品しか買わないという自体になります。かつては百合姫Sという、別の受け皿があったので、作品の幅も豊富だったのですが、今はどうも方向性を見失ってるような気がします。例えば、有名な百合作品として『青い花』、『GIRL FRIENDS』、『ささめきこと』などがあります。これらはいずれも学園ものの百合作品という、百合姫にもよくある類なのかもしれませんが、連載されている期間の長さが違います。ネームバリューも、百合姫における純愛百合作品のいずれにも勝っているといえるでしょう。
 百合姫の問題は、このような長期連載している看板たる純愛百合作品がないことにあると思われます。たとえ連載しても、単行本1,2巻程度で終わってしまう。これでは、どの作品に注目すれば良いの、という指針を読者が見失ってしまうことになります。
 現在の百合姫における一応の看板作品は『ゆるゆり』と『百合男子』ということになるでしょう。この作品を一言で申し上げれば、異端と表現できるでしょう。後者は言うまでもありませんが、どちらも百合ではなく、どちらかというとギャグを重視している印象があります。作品に対する悪意はありません。これらの作品が看板となっている自体が問題であるということです。とはいえ、私達になにができるかと言ったら、こんな感じに不満を表明するくらいしかないのですが。はぁ、青い花のアニメ二期が見たい。
 まぁ、百合姫を糾弾するわけではありません。事実今の路線で売上を上げていることでしょう。それが今後どういった結果をもたらすかわからない今、良いか悪いかの二元論で語ることはできません。ただ、個人的な不満があって、この場を借りて愚痴を述べただけなので、あしからず。

 と、落ちのない長話をしてしまいました。他にも注目すべき作品を一つピックアップしましょう。『永遠の0』です。0というのは、零戦という戦闘機からきています。現在の視点からみた過去の戦争を見直すお話。ということで、史実に沿った作品なのかというと、そうでもあり、そうではありません。この作品で主に語られる宮部久蔵という人物は、実は架空の人物で、戦時の背景をもとに、他の人物の視点から彼の生き様が語られるというものです。
 読んでまず思ったのは、これは日本人全員が読むべき作品だ、ということ。それほどにこの作品に込められた意味合いは強いものとなっております。今まで学んで来た歴史の実に浅いことか、こんな大事なことを知らなかったのか、と恥じさえしました。零戦は、登場時は他の国の戦闘機を凌駕する性能を有していたこと。では、なぜ日本は負けたか。それは日本軍が、優秀なパイロットを、無謀な作戦で失わせてしまったこと。勝機におけるあと一手を惜しみ、敵の反撃に屈したこと。何よりも特攻という十死零生の馬鹿げた作戦を最後まで貫いてしまったこと。あれほどのひどい敗戦へと、日本を零落させた理由が如実に描かれています。
 例えば兵站すなわち食料などの供給が重要であることは、経営に応用できるといいいます。例えば、撃墜されても、生き残り経験を積み、熟練したパイロットとなることは、かつての安倍政権が提唱した再チャレンジの精神にも通じます。これはほんの一例。この作品の中には、現代の私達への問いかけが多く含まれています。
 歴史を学ぶ意味が、この作品にこめられているのです。
 興味ありましたら是非ご一読を。

 余談ですが、本作でも登場する坂井三郎という人物は、実は『ストライクウィッチーズ』の坂本少佐のモデルとなった人なんですよね。本作を読めば、なぜ眼帯をしているのかわかります。今度は坂井三郎の『大空のサムライ』を読んでみたいと思っています。


2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2458ページ
ナイス数:67ナイス

夜行観覧車 (双葉文庫)夜行観覧車 (双葉文庫)感想
時系列が行ったり来たりして、ちょっと理解が追い付かなかった。結局夜行観覧車というタイトルにした理由がはてな。人間関係は、とてもリアルに描かれていて、そこは魅力でした。ドラマは設定が違うみたいなので、見たかったのですが、再放送、あるかなぁ。
読了日:4月4日 著者:湊 かなえ
私の家では何も起こらない (文庫ダ・ヴィンチ)私の家では何も起こらない (文庫ダ・ヴィンチ)感想
物語、というよりも雰囲気を楽しむ小説。不気味な情景に酔うことができたのなら、この本を読むことに成功したということなのだけど、私はそこまでハマれなかったかな。ただ、幽霊とデジャ・ビュの対比はなるほどと思えた。私達の見る既視感は、もしかしたらこの世のモノではないものが見せる記憶なのかもしれない。
読了日:4月8日 著者:恩田陸
永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)感想
家族に勧められ、最初は面白いのかなと、半信半疑で読んでいました。ただ、読み終えた後は、この本に出会えて本当に良かったと、心から思えました。日本がかつて、他を圧倒する零戦という、奇跡のような戦闘機を扱っていたこと。多くの勝機がありながら、馬鹿げた官僚的思想によって、多くの命が無下に散っていってしまったこと。その中には自分の知らない知識も多々あり、それが恥ずかしく感じます。宮部さん自体はフィクションですが、それでも、心から死んで欲しくなかった。そう心の中で悔やみながら何度も泣いてしまいました。
読了日:4月17日 著者:百田 尚樹
ニーナとうさぎと魔法の戦車 2 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ニーナとうさぎと魔法の戦車 2 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
ラビッツの面々の会話がやっぱり好き。それだけにメインじゃなかったのが残念でした。前作が完全真っ黒な悪役としたら、今作は悪役だけどその裏に正義があるという、少し考えさせられる部分があるのは好印象。家族との再開が、今作の主軸なのでしょうが、2巻でやる必要あったかなぁ、とは思います。というのも、戦車戦もっと見たかったんだよー! ともあれ、人々の弱い面を描くのが上手い作者と、開拓民の描写を見て感じました。3巻も期待しています。
読了日:4月18日 著者:兎月 竜之介
ニーナとうさぎと魔法の戦車 3 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ニーナとうさぎと魔法の戦車 3 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
1・2巻がここに繋がっていたのかと、1巻読んで間を開けたことを後悔。ニーナの正妻アリスが登場して、百合的にはこれからといったところでしょうか。重い過去を背負ったアリスを、顔色一つ変えず受け入れるラビッツの面々が心強いですね。どうでもいいけど、ヴォルフさんにはもうちょっと悪役として頑張って貰いたかったかも……。
読了日:4月19日 著者:兎月 竜之介
あまいゆびさきあまいゆびさき感想
百合姫本誌で断片での思いでしかなかったのですが、こうして連作として一気に読むと、やはり違いますね。波瀾万丈という言葉がここまで似合う物語もないでしょう。立場も境遇も違う二人が引き離され、またである。運命なんて簡単な言葉で表せられない暗い深く絡まりあった糸が、あの結末までノンストップまで運んでいく。百合だけでなくセクシャルマイノリティ全体を扱った、革命のようなお話でした。唯一残念なのが、相変わらず高価格で挿絵皆無ということ。いいはなしなのに、本当にもったいないなぁ。
読了日:4月21日 著者:宮木 あや子
ニーナとうさぎと魔法の戦車 4 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ニーナとうさぎと魔法の戦車 4 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
一番の見所はやはりエルクーですが、ニーナ、アリスののろけも堪能しました。前々から、百合巻であることは存じていましたが、実際に読んでみて、よくこんな描写入れてくれたなと、心の中で拍手万歳。それ以外の感想が吹っ飛んでしまうくらい濃厚でした。ただ、ストーリーも面白いはずなのに、どうも引きこまれませんでした。コメディー部とシリアス部のメリハリが曖昧なのと、エミリアの想いがあんな簡単にひっくり返されたことが、心情的な深みを描ききれなかったのだと感じさせたのだと思います。
読了日:4月26日 著者:兎月 竜之介
イン・ザ・プール (文春文庫)イン・ザ・プール (文春文庫)感想
人が常々抱える不安を極端に膨張させ、それを精神科医の伊良部が、治療らしき行為によって救う話。『空中ブランコ』から入りましたが、このシリーズは純粋に読んでて面白い。中には、どうしようもないテーマもあるのですが……。よく考えると身近なテーマが多く(2話は除く!)、読みはじめたときは、自分まで不安になるのですが、読了後はしっかりそれも解消。私達も伊良部一郎に救われているのかもしれません。
読了日:4月29日 著者:奥田 英朗

読書メーター

二〇一三年 三月 読書記録

04 17, 2013 | Posted in 書評・読書記録

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 お久しぶりです。通算4度目のインフルエンザに襲われまして、図らずも時間ができましたので、いまさらですが先月読んだ本でもまとめたいと思います。最近こればかりになってるので、そろそろ作品の投稿やら鎌倉に行ったまとめもしたいところですが、もう少しお待ちくださいませ。

 先月読んだ中で特に取り上げたいのは、『儚い羊たちの祝宴』です。こちら、アニメ化もした『氷菓』の作者米澤穂信さんの作品となっております。読んでいただければわかるのですが、短編5話中2話が百合作品となっております。とはいえ、一般小説にはよくあることなのですが、一筋縄の百合ではありません。読んでいて、なんというか、胸がえぐられました。それだけ引きこまれたという意味でもあります。願わくば、この小説の中に登場するサークル”バベルの会”の話をもっと見てみたかったところ。このようなサークルが身近にあればなぁ、との羨望もあります。
 読書サークルについては桜庭一樹さんの『青年のための読書クラブ』でも再読して補うとしましょうか。


2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2038ページ
ナイス数:13ナイス

太陽の庭 (集英社文庫)太陽の庭 (集英社文庫)感想
表題の話から一気に趣が変わる。永代院というタブーを外から描き、これまでのどこか幻想的な物語は、一気にリアルに引き戻される。で、これがミステリの醍醐味のスリル満天。この表題が一番好きかな。官能描写は、さすが。年齢制限がないのが不思議。でも、いやらしくなく、綺麗って感じさせるのがすごい。『雨の塔』とリンクしてるので、いつか再読したい。
読了日:3月3日 著者:宮木 あや子
女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
最後のダルグリッシュ警視との対決が見どころ。彼とバーニィの名言の数々には唸らされました。それにしても、最後の展開は想像できなかった。もっとコーデリアの活躍する場面が見たかったというのが、素直な感想。
読了日:3月13日 著者:P.D.ジェイムズ
安達としまむら (電撃文庫)安達としまむら (電撃文庫)感想
安達クエスチョンから百合度が二次曲線なみに急上昇して、こっちまでドキドキして、耐えるのが大変。薄口不良の安達としまむらのアンニュイな感じの付き合いから始まって、安達の思いが徐々に明らかになっていく流れが、見てて思わずニヤけてしまうくらい良かったです。欲を言えば、もっと安達視点で見たかったかも。それと、ヤシロの謎は、結局どうなったのだろう。
読了日:3月15日 著者:入間人間
戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)感想
最初は、ディープなSFで読むのが大変と思っていたけど、IVのインディアン・サマーから、急激に面白くなり一気に読んでしまいました。人とジャム、雪風をはじめとした戦闘機械との関係の描き方にはつい魅入ってしまう程。スカイ・クロラを思い出しますが、こちらはもっと機械との関係を重視していた印象。専門用語は無視して読めば、誰でも楽しめると思います。一言で言えばSFの傑作。一作で完結かと思ってたのですが、続編あるんかーい!!まぁ、あの終わり方はちょっと消化不良だったので、読みたいと思います。
読了日:3月23日 著者:神林 長平
刹那―そのとき彼女が願ったこと days of Broken Blood (ファミ通文庫)刹那―そのとき彼女が願ったこと days of Broken Blood (ファミ通文庫)感想
原作は全く知らず。そのため、最後の展開には唖然としてしまいました。いや、それが良かったのかもしれませんが。本当に百合作品の王道的作品だと思います。読んでていて、こういうのが読みたかったんだよ、というお話だっただけに、打ちのめされて涙。
読了日:3月26日 著者:山下 卓
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)感想
前情報なしに読んで、各話ごとに圧倒されていました。幻想的な語り口は読んでるだけでも引かれ、秘密が明らかにされる結末は、どれも予想を裏切る、それこそミステリの醍醐味を堪能させていただきました。欲を言えばバベルの会の話をもっとみたかったかも。
読了日:3月29日 著者:米澤 穂信

読書メーター


二〇一三年 二月 読書記録

03 17, 2013 | Posted in 書評・読書記録 | Thema 小説・文学 » 書評

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 かなり久しぶりで、いまさらですが3月の読書記録についてまとめてみました。読んだ数少ないですねぇ……。最近は執筆の方に力を偏らせすぎたせいで、なかなか読書の時間が取れません。こうして積読本が嵩んでいくのは、悪い癖ですね。一日の時間の大半を占める行動を鑑みると、まずはPCを消す努力から、みたいです。

2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1262ページ
ナイス数:14ナイス

とんび (角川文庫)とんび (角川文庫)感想
いい話です。いい話なんだよー!! でも、起承転結が、あいまいで、読むのがめんどくさくなってきて。400ページもいらないですよね。親から勧められて読んだ身では、どうしても素直に感動できませんでした。親の気持ちをわかってあげなさい、と言外に言われてるような気がして。うぅん、なんか読むのが早すぎた感がするなぁ。
読了日:2月11日 著者:重松 清
魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)感想
一見、『魔法少女まどか☆マギカ』の二番煎じにも見えるんだけど、どちらかというと『ぼくらの』のほうが雰囲気としては近いものを感じました。読んでいてアドレナリン大量放出で、どうにかなってしまいそうなほど、救いのない話。救いがないのが、しっかりと魅力になっているんですよね。ただ、登場人物とページ数が見合ってないのだけが残念。変身後と現実との隔たりが、これまた大きな魅力だったので、その部分をもっと描いて欲しかったです。
読了日:2月19日 著者:遠藤 浅蜊
ウタカイ (Yuri‐Hime Novel)ウタカイ (Yuri‐Hime Novel)感想
短歌に載せて愛をぶつけて戦うという設定は斬新で、見事なバカップルぶりは楽しませてもらいました。ここまで濃度と鮮度の濃い百合は久しぶりで、読んでいて少し幸せな気分。ただ、値段相応かというと疑問。百合姫掲載時は挿絵があったものも、それもなし。単に表紙だけで、そこまでの付加価値を付けられているかどうかと問われると疑問です。作中の描写も、持ち味であるはずの短歌が、文章のリズムを壊していたように感じられました。
読了日:2月22日 著者:森田 季節:作 えいひ :絵
蛇行する川のほとり (中公文庫)蛇行する川のほとり (中公文庫)感想
芳野と香澄の関係から語られる、男女間のつながり、女性同士のつながりの違いの描写は本当に見事でした。思い浮かぶ情景は、セピア色。そんなノスタルジアな三重奏ミステリは、毒っ気満載。一つ一つの文章に、胸をえぐられる感覚は他の本では味わえません。芳野の存在が特に大きく、決してその内面を知ることのできない不気味さに、終始酔わされました。恩田陸さんは"少女"を描くのが本当にうまいですね。彼女の作品の中でも、とりわけ大好きな一作です。
読了日:2月26日 著者:恩田 陸

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看護師の流した涙

07 16, 2012 | Posted in 書評・読書記録 | Thema 小説・文学 » 読書感想文

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 久しぶりの読書感想となります。一般書籍の紹介となると、さらにひさしぶりでしょうか。読んでいて、これはどうしても紹介してはいけないとの思いより、書かせていただきます。
 今回紹介するのは、岡田久美著『看護師が流した涙』(ぶんか社文庫)という作品です。作者さんが某百合ゲームのシナリオも書いているとのことで、手に取った作品でもあります(その辺の話は後半に)。
 医療現場とは、常に死と隣り合わせの特別な場所。故に様々なドラマがあります。この作品は、そんな病院をいくつも渡り歩くフリーの看護師の視点から書かれた実話となります(もちろん、登場人物は仮名、事実に脚色あり)。

・雑感
 一言で申せば、絶版になってしまったのがもったいない。それだけの良著です。絶版ということで、仕方無しに中古で手に入れるに至りました。今は、amazonさんでも在庫がほとんどなく、またこの本自体が発刊年が最近なので、古本屋さんでも手にいれるのが難しいかもしれません。ですが、是非とも探していただきたい。

 タイトルにあるとおり、涙無しには読むことができませんでした。読む前は、看護師が主でその働く様を描くのかなと思っておりました。ですが紐解いてみれば、そこには患者たちの力強く生き抜く様、あるいは死を前に衰えていく姿、はたまた患者を支え涙を流す家族の姿が色濃く書かれています。

 事実は小説より奇なりという言葉があります。私は今までいくつもの小説を読み、その中で少なからず病院での話も描かれていました。ですが、ここまで涙を流した記憶はありません。それは、いつ自分の身近にも起こるかもしれない出来事だからかもしれません。

 作品の中で、看護師という仕事には、絶対的な哲学は存在しないことがわかります。看護に正解はない。人によって看護の形は異なり、また、似たようなケースであっても間違える可能性はある。どんな仕事でも言えるかもしれませんが、これだけ人と密接に関わる仕事だけあって、その傾向はより深いものでしょう。


・白衣性恋愛症候群との関連
 この本の作者は、百合好きにとってはもちろんご存知のはず『白衣性恋愛症候群』のシナリオを書かれていた方と同じ方です(著者名は異なります)。白恋自体が看護師を主人公にした作品だけあって、この本の中においてもその面影が所々垣間見えます。

 かつてはフリーで、看護に対して独自の哲学を持つ山之内さんは、その性格はともかく作者さんに通じるところがあります。また作品では主任さんらしい方も登場しますし、さゆりさん並みの暴言を吐く患者さんも登場します。そういった意味で、白恋のファンの方々にもお勧めできる本作。古本屋さんで運よく出会えたら、買ってみることをお勧めします。


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似非店員:樹
百合と眼鏡が好きな人です。
日本語、和風なものも大好物。
掲載しているものは、主に百合もの、ファンタジー小説となっております。
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